インドネシアはイスラム教の国ですが、バリ島はヒンズー教の島です。
とは言っても、インドのヒンズー教とはまた随分と違い、土着の自然信仰や文化と合わさりバリ島独自のものになっています。
ちょうど日本に仏教が伝わり、日本独自の神道と混ざり合った歴史に似ています。
バリの家々やお店では、チャナンと呼ばれる色とりどりの花や、小さなお菓子などの乗ったお供え物をお香とともに毎日朝晩お供えします。
なのでバリ島では町中、村中がお香の香りに包まれています。
これ以外にも食事をするときには自分が食べる前に少し取って、その場所にお供えをします。
日本でもご飯が炊けると一番に仏壇や神棚に供えるのと似ていますね。
各家には家寺があり祭壇の扉の中は空っぽで、儀式のときなどに先祖や神が降りてくるとされています。
これまた神道と同じではないですか?
バリ島の暦(一年間が約半年と短い)にそって、この家寺でも様々な儀式が行われます。
そして各村にも村の寺があり、こちらも定期的に祭礼があるため、バリの人々はいつも何かしらの儀式で忙しそうです。
村のお寺に集まる女性たち。
上の果物が乗ったお供えは各家庭で一つ準備するもので、これを頭にのせて女性たちが寺まで歩く様子はとても美しいです。
村のお寺の大きな祭礼では、さまざまな儀式や、奉納の舞や音楽が数日間延々と昼夜途切れることなく続きます。
これまた、日本でいうところの神楽と共通している部分。
現代ではバリ島でも会社やオフィスでフルタイムで働いている人々も多いですから、仕事と儀式の両立というのは本当に大変だと思います、、、
現代の生活様式に合わせて、変わっていかなければいけない部分もあるとは思いますが、この光景はいつまでも続いてほしいですね。
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