さて、最後は脱穀、そしてソーティングと言われるコーヒー豆の選別作業です。
通常コーヒー豆はパーチメントという殻の付いた脱穀前の状態で保存・熟成されます。
生豆の注文が入るとその都度脱穀し、ソーティングを行います。
脱穀機にかけてパーチメントを取り除いたあと、作業する人を変えて三度のソーティング作業が行われます。
すでに収穫後、乾燥の最中と、何度も繰り返し選別していますから、この時点ではDiBON農園の豆は一般的なコーヒー豆と比べると欠点豆がかなり少ない状態です。一般的なスペシャルティグレードのコーヒー豆は、チェリー時から焙煎前の生豆の状態になるまでに、重量が6分の1から7分の1になると言われていますが、
DiBONでは約10分の1の量まで減ってしまいます。
生豆では、サイズの小さすぎるもの、虫食いのもの、変色しているもの、カビているものなど、迷わず全部どんどんはじいていきます。長時間下を向き、目を凝らして小さな虫食い穴を探す作業は、気の遠くなるような大変な手間です!
大規模な機材を持たないマイクロミルでは、ほとんどの工程を手作業で行うため、
珈琲の精製全工程のなかでも、このソーティング作業が一番時間のかかる部分です。
場合によってはトン単位でこなすこの作業、本当に気が遠くなるほど大変なのです。
最後のソーティングが終わりやっと生豆として出荷できる状態になったら、30キロずつ小分けされコーヒー豆や穀物保存用の特殊な袋とロゴなどがプリントされた麻袋に入れられて、やっと出荷となります。
日本で皆さんが私たちのコーヒーを口にするとき、
その製造過程で関わった何十人もの農家の人々やスタッフに想いを馳せて頂けると嬉しいです。
~農園から食卓へ~Farm to Smile😊
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